鎌倉梅巡り
今月は日本四大アルプス???の一つに数えられる鎌倉アルプスを踏破する予定だったが、想像以上の積雪で断念せざるを得なかった。参加者の安全を最優先したため直前に変更、平地の日向道を辿り春の訪れを告げる梅の花を楽しむことにした。
藤沢駅と北鎌倉駅で集合・合流した八名が歩き始めたのが十時半。先ずは縁切り寺として多くの女人を救済した東慶寺・・・境内にはかなり雪が残っており、参道の両側には紅白の梅が見られた。奥の墓地には西田幾多郎、岩波茂雄、田村俊子、和辻哲郎、高見順など著名な哲学者や文学者の墓も多い。織田幹雄、大松博文の碑もある。
続いて亀ヶ谷坂を通って鶴ケ岡八幡宮へ。本宮にお参りし石段を降りて舞殿に行くと結婚式が進行中。最近はここで神前結婚式を挙げるカップルが増えているようだ。
宝戒寺・・・北条氏の霊を慰めるため北条得宗邸跡に後醍醐天皇が建立。「萩の寺」として有名だが、今回境内には紅白の梅、ろうばい、椿などの花が咲いていた。通路のあちこちには半ば凍った残雪が見られ、足元に注意しながらそろりそろりと歩いた。
荏柄天神社・・・日本三大天神の一つで祭神は菅原道真。市の文化財である大銀杏(樹齢900年)の脇から紅梅を通して社殿を撮るカメラマンの多さには驚かされた。この紅梅は鎌倉で一番早く咲く梅として知られているからかも知れない。
鎌倉宮東沿いの道を進むとテニスコートがあり、その奥が永福寺の跡地である。ここは源頼朝が源義経・藤原泰衡などの霊を慰めるため及び自らの権勢を示すために建てた大寺院があった。以前は荒れて草地が広がっているのみだったが、ここ数年で整備が進んでいる。新たに出来たベンチで昼食休憩。ようやく暖かい日差しとなってホッとした。
瑞泉寺・・・鎌倉随一の花の寺として有名。今回巡った寺社の中では最も多く雪が残っていた。境内(国史跡)には多数の梅の古木がある。本堂のすぐ左側にある黄梅は市指定天然記念物で名高いが、もう少し遅い時期の方が良かったようだ。本堂裏の庭園(国名勝)は夢窓疎石の手になる禅宗庭園の傑作である。雪とのコラボはなかなか良かった。
帰路は小町通りのギャラリー・ユーで開催中の立教大学OB・OGによる「第4回湘南サパンヌとその仲間展」に立寄り素晴らしい作品の数々を鑑賞。お茶とお菓子のおもてなし~ご馳走さま!!でした。