まるで色とりどりの絵の具を飛び散らしたような喧騒と活気、そして多国籍の人々のエネルギーが渦巻く渋谷駅周辺がまるで別世界だったような、ひっそりと佇む隠れ家で、川崎と湘南、池袋と新座の、現在と過去が交錯するおしゃべりがくりひろげられました。
さる川崎立教会の総会・懇親会でのご挨拶を起点に、「インター神奈川校友交流」に新たないちページが加わった、6月14日金曜日。川崎立教会の中村さん(S60法卒)、今井さん(H1法卒)、新田さん(スポーツウエルネス学研究科・博士課程に在籍中。元(第32代)東洋太平洋バンタム級チャンピオン)の集いにおじゃましました。
ゆる~~い神奈川校友会の情報交換の後、話題の中心は、新田さんのボクシング・サクセスストーリー。現在、登戸で「川崎新田ボクシングジム」を経営されている彼は、漫画「あしたのジョー」に感銘を受けて夢を追い続け、実力と努力で東洋頂点のタイトルを手にし、「初の国立大卒王者」としてもボクシング界で名を馳せています。「地域密着とボクシングを通じた人間教育」を提唱し、自らのスポーツのご経験を活かした研究を続けられています。
思い返せば、人生いつでも中途半端な、生き恥丸出しのわたしとしては、湘南立教会の飲んだくれ会員数十名を引き連れて、身体的な鍛錬にとどまらず、精神的、感情的にも人間としての再教育をお願いしようかなと真剣に考えている次第です。それこそが、立教卒業生としての、母校への唯一の貢献に違いありません。
今宵の宴も、まるで夢のように過ぎ去り、時間の流れが名残惜しく感じられました。心の奥深くに響く笑い声や、杯を交わし合った瞬間が、まるでネットフリックスの素敵なドラマ[シーズン1第1章]のように脳裏に焼き付いています。昨晩は、本当にありがとうございました。また次の再会を願っております。お疲れさまでした。・・・ハナ金の雑踏の中、渋谷センター街の向こうの[第2章]へと、川崎立教会の3名様の姿がゆっくりと消えていきました。
(芳賀 孝志 S62 経済卒)