平成27年6月27日第14回立教おもしろ講座湘南
梅雨空の続く日々。雨に濡れる紫陽花や新緑が、滅入る気分を和ませてくれる水無月。恒例の「立教おもしろ講座-湘南」が開催されました。今年は「落語」。落語家さんは、平成5年に本校を卒業された横須賀立教会所属の「三笑亭朝夢」さん(本名:三ツ橋良紀氏)。8年間のサラリーマン生活を経て落語家へ転身されたという朝夢さんは、どんな笑いを誘い出してくれるのでしょう・・・まもなく開演!・・・前評判も手伝ってか、約90名程が集まった会場には、朝夢さんの落語に興味津々という空気が漂っていました。 ツツンテンテンテンテケテン・・・落語のお囃子にのって登場した朝夢さんは、細身で長身のナイスガイ!『「三遊亭」ではありません、「三笑亭」です。テレビに出たことはありません!』そんな自己紹介から始まり、東日本大震災の被災地での講演や学生時代の話しも交えながら、「講座」ですから落語のお勉強も少し。『落語というものは、ボーっと聞いていてはダメなんです。お客さん自身が頑張ってくれないと楽しめないんです!落語家はスクリーンを提供するだけで、そこに映像を映し出すのはお客さん自身なんです!しっかりイマジネーションを働かせながら聞いてくださいね!』 というわけで、まずは笑いの練習に小話を2つ。流れができたところで本題へ。最初のお題は「鰻屋」・・・鰻屋なのに鰻をさばけない主人と、何としてでも鰻を食べたい客との間の珍騒動。 衣装替えをして臨んだ後半は「夢の酒」・・・お酒の呑めない若旦那が、美人のご婦人にお酒を勧められて呑んでしまい、気分が悪くなったので布団に横になっていたら、そのご婦人が布団に潜り込んできた、という夢を見たことから始まる夫婦の珍騒動。 朝夢さんの表情豊かな動き、そして女性を思わせるしなやか身の振りに、イマジネーションも大いに働き、会場は笑いの渦となりました。 講演後は、また少し落語のお勉強をしてから、ワインが振る舞われての懇親会。自ら認める「細身で長身ナイスガイ」の朝夢さんは、終始女性に囲まれて、そこだけとっても華やかに♪ 最後にもう一度壇上にあがった朝夢さんから、ご自身でデザインされた手拭いと、漫画研究会の部長をされてたという腕前の素敵な色紙が、ジャンケンで勝ち抜かれた数名の方にプレゼントされ、立教おもしろ講座は閉会となりました。 普段は何気なく聞いていた落語でしたが、身につける衣装の色や落語特有の言葉の表現、イマジネーションを働かせて聞く等々、いつもと違う落語の世界を垣間見ることのできた講座でした。「落語」を聞くのがちょっと面白くなってきましたよ。「笑う門には福が来る」さあ、もっともっと落語を聞き、たくさんたくさん笑って、たくさんたくさん福を呼びましょう♪三笑亭朝夢さん、楽しいお話、たくさんの笑いをありがとうございました!これからの益々のご活躍、祈念しております。