<第17回クラブラン>
実施日 : 2月15日(水)
集合 : 湘南海岸公園(平塚) 10:00
参加 : 8名
コース : 湘南海岸公園 ~ 湘南大橋 ~ 相模川河口 ~ サイクリングロー ド~ サザンビーチ ~ 氷室椿庭園 ~ 高砂緑地 ~ 茅ヶ崎館 ~ なんどき牧場(昼食) ~ 小出川(河津桜) ~ 浄見寺 ~
民族資料館(三橋家) ~ (みずき) ~ R1 ~ 南湖の左富士
~旧相模川橋脚 ~ 馬入橋 ~ 高久製パン ~ 湘南海岸公園
解散 15:50 走行距離 : 31.5㎞
雨の心配が全くない絶好のサイクリング日和に最多の8名が平塚に集った。
相模川を渡り茅ケ崎サイドの河口からは雪を抱いた富士山をはじめ箱根連山、伊豆半
島、大山と丹沢山塊、大島、三浦半島の向こうには房総半島の鋸山…絶景に暫し見
入ってしまった。温かくなってきた海岸沿いは釣り人、歩く人、自転車に乗る人を多
く見かけた。
氷室椿庭園は三井不動産の元副社長氷室捷爾さん・花子さんご夫妻の庭園が茅ケ崎市
に寄贈され平成3年10月に開園した。椿の品種は250種類あるのだが、今回は訪れる
タイミングがやや早かったようで観られたのは少品種。氷室さんの名前が付けられた
お目当ての「氷室雪月花」もまだ数輪咲いているだけであった。
(その後,2/25に再訪、見事に氷室雪月花なども咲いてたので写真に追加)
高砂緑地はオッペケペー節で有名な明治期の新派俳優川上音二郎が貞奴と別荘を建て
たのが始まりで、その後日本化薬製造社長の原安三郎がその敷地と周囲の土地を購
入、小高い場所に南欧風の松籟荘を建て併せて日本式庭園も造成した。地元では原別
荘として有名だった。高砂緑地には平塚らいてうの碑があるが、これは彼女のお姉さ
んが茅ケ崎の南湖院(結核療養所)に入院・療養しており、らいてうが頻繁に通って
いた縁からであろう。
茅ヶ崎館は1899年創業の老舗旅館。避暑や避寒のために逗留した客、また同年に開院
した南湖院の見舞客にも利用されていた。後年松竹の定宿となったが、茅ヶ崎館を全
国的に有名にしたのは絶頂期を迎えた小津安二郎監督が紀子三部作の「晩春」・「麦
秋」・「東京物語」などの名作脚本をここで書いていたからである。原節子をはじめ
多くの有名女優も茅ヶ崎館を頻繁に訪れていたことを先代の館主から聞いたことがあ
る。
浄見寺は大岡越前守忠相とその一族の墓所として知られている。二代目の大岡忠政が
徳川家康に仕え、1591年に茅ヶ崎の堤に知行地を与えられ領主になったことが堤村
との関係の始まりで忠相は5代目である。墓所には13代目までの墓があるが、忠相
の墓が一段と大きくて立派である。毎年4月には忠相の遺徳を偲んで大岡祭が催され
茅ヶ崎駅前では盛大なパレードを見ることができる。
旧相模川橋脚は関東大震災で水田の中から出土。建久9年(1198年)に稲毛重成が
架橋したものと考えられている。当時の相模川は現在よりも1kmほど東側を流れて
いたことになる。国指定史跡である橋脚の劣化を避け長らく保存するために、現在橋
脚は埋め戻され、上部には復元模型(レプリカ)が設置されている。周囲の桜が美し
くそれを目当てに大勢の花見客が訪れる。
今回は地元茅ヶ崎を広く知っていただこうと企画した。湘南海岸とサザンだけではな
いのだね!ということが少しでも感じていただけたならば幸いである。
横山 司(昭和49年卒)